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ハム裸玉に勝つ
まずは、左下のガイドのチェックを入れてください。
色が付きました。これは、青が自分の駒の動ける範囲、赤が相手の駒の動ける範囲を表します。
この駒の動ける範囲のことを将棋では「利き」と呼びます。
次に、左から3番目の歩をクリックして掴んでください。なぜこの駒なのかは後に明らかになります。
1マスだけが明るくなりました。これは、掴んだ駒を置けるマスを表します。
駒によって利きは異なりますが、歩は前の1マスにだけ動けるということです。
では、前のマスをクリックして、歩を移動させてみてください。
自分の利きが増え、敵陣にまで達しました。これは、駒にぶつかるまでは、斜めにどこまでも移動できる角の、進路を塞いでいた歩が移動したためです。
お互いの利きが交わるマスは紫になります。この紫のマスには自分から飛び込まないようにしてください。駒を取られてしまいます。
次は、角を一番右上の青いマスに移動させてください。
「成り」の選択ウインドウが出ました。
敵陣の3段目以内に駒が侵入すると成ることができます。
基本的に成った方が利きが増えて強くなるので、ここでは赤い「馬」を選択してください。
斜めにしか移動できなかった角が、成って馬に昇格したため、縦と横にも1マスずつ移動できるようになりました。
馬を作るという成果を挙げましたが、いくら強い駒でも単騎では相手の王を捕まえることはできません。王は周囲全ての方向に移動できるため隙が無いからです。
そこで、次は他の駒と協力して王を捕まえに行きますが、その前に一旦馬を自陣に引き揚げます。
馬を引き揚げた理由は、自陣の隙を無くすためです。馬の周囲の歩が青いマスの中に入り、王1枚では手出しできない状態になりました。
王の動きが図と異なることがありますが、自陣の隙を無くしておけば問題ありません。
自陣の憂いが無くなったところで、次は攻めの主力の飛を生かすことを考えます。この場合も角のときと同じように、飛の進路を塞いでいる駒を除去する発想です。
飛は駒にぶつかるまで縦と横にいくつでも移動できるので、飛の前にある歩を移動させます。
歩を1つ進めましたが、まだ飛の進路を塞いでいる状態です。
そこで、あと3回同様に進めます。
歩が三段目以内に入ったので成ることができます。飛と角と歩は成ることの価値が高い駒なので、当然成ります。
歩が成ると金と同じ動きができるようになります。(斜め後ろ以外の周囲6マス)
また、「と」は「金」を崩した文字で、と金と呼びます。
あと一息で飛が世に出ることができます。と金を左に移動させましょう。
飛を二段目まで移動させて竜にします。
竜ができました。竜を作るためにかなりの手間をかけましたが、それだけの価値が竜にはあります。
準備が整ったので、いよいよ王を捕まえに行きます。王を捕まえることを将棋では「詰ます」と呼びます。
王の位置によって詰ます手順は変わりますが、共通しているのは、紫のマスに入らないように注意しつつ、竜とと金を王に近づけていくことです。
まずは簡単な王が一段目のパターンからです。三段目以上のパターンはその後にあります。
手始めに、と金を王に近づけます。
再び、と金を王に近づけます。
このとき、と金を斜め上に移動させると、竜の利きを遮ってしまうので気をつけてください。
竜が二段目の端まで利いた状態だと、相手の王は袋のネズミさながら一段目から出ることができず、簡単に詰ますことができます。
さらに、と金を王に近づけます。
と金と王の間のマスが青と紫半々になりました。これは、お互いの駒が利いていて、自分の利きの数が優っていることを意味します。(このマスには自分の駒は竜とと金の2枚が利いていて、相手の駒は王1枚が利いています)
この半々のマスには基本的に入っていっても大丈夫です。特に、王を詰ます段階では、ここに駒を進める手が良い手になることがしばしばあります。
もう一度だけ、と金を左に移動させます。
あとは王の逃げ場を完全に無くすことだけです。もう竜の利きを遮ることを気にしなくても大丈夫です。と金を半々のマスに移動させましょう。
このように相手の王に自分の駒が利いていて、王の周囲のマスが全て紫か半々になったので、放置しても王がどこに動いても王を取ることができるため、詰みとなり勝利しました。
今回は王を端に追い詰めることができた結果、楽に詰ますことができました。
次は王が三段目以上に来たパターンを見ていきます。
竜を作るまでの手順は同じです。
では、「紫のマスに入らないよう注意しつつ、竜とと金を王に近づける」方針に従い、と金を王に寄せます。
ここが問題の場面です。と金が赤いマスに入っています。これは、放置していると駒が取られてしまうことを意味します。(このマスには自分の駒は利いておらず、相手は王が利いています)
失敗例として駒を取られる場面を見るため、竜を下に2つ移動させてみます。
と金が取られてしまいました。このように、駒の移動先に相手の駒があると取ることができます。また、その取った駒は好きな場所に打つことができます。ちなみに、成った駒を取っても、打つときは成っていない状態で打ちます。
駒を取る行為は相手の戦力を減らし、自分の戦力を増すため、戦力的にかなり有利になります。
初心者の敗因の多くは、このようにうっかり駒を取られてしまい、その駒を使われてさらに駒を取られ、さらにその駒を使われて・・・といった具合にずるずると戦力を逆転されることにあります。
では、駒を取られないためにはどうすれば良いのか? 局面を戻して考えてみます。
再び問題の場面です。
駒を取られるという現象は、自分の駒があるマスに自分の駒が利いておらず、相手の駒が利いているときに発生します。
つまり、この条件を満たさせないように、(A)そのマスに自分の駒を利かす、または、(B)そのマスに相手の駒を利かせない、さらには、(C)取られそうな駒を安全なマスに移動する、という対策が考えられます。
次から順に見ていきましょう。
(A)そのマスに自分の駒を利かす
利かす候補は竜と馬が考えられますが、ここでは王から遠い竜を王に近づける手が有効です。
竜は縦横に駒にぶつかるまでいくつでもと、斜めに1マス移動できます。つまり、竜をと金の隣のマスに移動させれば、と金への利きを増やすことができます。
と金の隣で王に最も近い位置を目指し、竜を左に3マス移動させます。
相手はと金が取れなくなったため、王が逃げるしかありません。
基本方針通りと金を寄せます。
再びと金を寄せます。
と金の隣のマスが紫なので、と金はこれ以上近づけません。
今度は竜を左に2マス移動させます。
再びと金を寄せます。
と金を寄せてもいいですが、竜を左下に移動させたほうが効果的です。
これは、竜の利きを相手の王に通すことにより、放置すると王を取ってしまう状態にすることで、相手の手を王を助ける手に限定できるからです。
このような王に駒を利かせる手を「王手」と呼びます。
いよいよ、あと一手で詰ませられるところまで来ました。
詰ます手は3種類あります。考えてみてください。
1つ目は竜で詰ますパターンです。竜には馬が利いていて、相手の王には取られません。
王手の状態で、相手は王を助けたいところですが、王の周囲のマスはすべてこちらの駒が利いていて、どこへ移動しても取られてしまうため、詰みとなります。
2つ目は馬で詰ますパターンです。これは竜のときとほぼ同じです。
3つ目は歩で詰ますパターンです。この歩には香が利いていて、相手の王には取られません。
香は前に駒にぶつかるまで進めます。
(B)そのマスに相手の駒を利かせない
これは今回の場面では使えませんが、重要なテクニックなので説明します。
例えば、上の図のような場面では、相手の飛に王手されていますが、王の逃げ場がありません。
ここでは王手を遮るため、王の左下の歩を進めます。
結果として、下の図のように相手の飛を王へ利かせない状態になり、王を救うことができました。
(C)取られそうな駒を安全なマスに移動する
取られそうなと金を移動させますが、左は紫のマスで取られてしまい、上や右では相手の王から離れてしまうため、下に移動させることにします。
と金は左に行くと取られてしまうので、竜を左に4マス移動させ、王手をします。
と金を寄せます。
再びと金を寄せます。
さらにと金を寄せます。
と金のマスが赤くなりました。
駒を取られることを防ぐには、まず、駒が取られそうな状態かどうかに気付くことが重要です。
相手が何かした後に、自分の駒があるマスが赤くなったかどうかに注目しておいてください。
ただし、自分の王のマスは、赤に加えて紫と半々も危険な状態です。これは、王のマスにいくつ自分の駒が利いていようと、王を取られた瞬間に負けてしまうからです。
この局面でも、(A)そのマスに自分の駒を利かす、(C)取られそうな駒を安全なマスに移動する、のどちらの手も有効です。
ここでは取られそうなと金を左に移動してみます。
あと一手で詰ませられる局面になりました。
今回も詰ます手は3種類あります。考えてみてください。
1つ目は竜で王の下から王手するパターンです。
2つ目は竜で横から王手するパターンです。
3つ目は歩を進めて王手するパターンです。
おつかれさまでした。これで「ハム裸玉に勝つ」は終了です。敗因になりやすい、駒を取られることを避ける方向で進めてみました。
将棋は最初はなかなか上手くいかない事もあるかと思いますが、徐々に慣れていって、是非ハムを倒してください。